火烏(カウ)
分類:怪鳥・凶鳥
日烏(ニチウ)や3本の足をもつ三足烏とも言う。
三足烏の足が3本なのは、陰陽では月と偶数を陰とし、太陽を奇数を陽とするためである。
金烏(キンウ)とも言うが太陽には金鶏(キンケイ)がいるとの神話もある。
火烏は太陽を背負い天空を移動する。
月の兎の月兎と対比される。
昔は10個の太陽が入れ替わり昇っていた。
しかし尭帝(ギョウテイ)(本名は伊祁放勲(イキホウクン))の時代に、10個の太陽が全て同時に現れるという事件が起こった。
地上が灼熱となり草木が枯れ始めてしまったので、尭帝は弓の名手羿(ゲイ)に命じて、9つの太陽に住む9羽の火烏を射落とさせた。
これ以降、太陽は現在のように1つになったという。